窪の淵

窪の淵

本邦初公開。

「雨滝ほたるの里」の最上流部に、「窪の淵」はあります。子どもの頃、父や大人から、底無しの淵は土佐まで通じていると聞かされたことがあります。

潜っていったら高知県まで行けるのかと本気で考えたことも。

明治の頃、最上部から岩をくり貫いて、写真左手の窪の井手に取水し、音田組の穂田琉米の田んぼや、徳吉組の田んぼまで潤す難工事が行われました

かつての名勝も、昭和30年代、県道工事が行われ、真上に新「清水橋」が掛かり、窪の井手の関係者以外、誰にも気付かれない所となりました。

時々想像します。岩をくり貫く水のトンネルのない時代、人々はどうやって水を引いていたのかと。

それにしても、ありがたい先人の産業遺産です。

窪の淵
右、表川本流と左、窪の井手
圧倒される窪の淵の岩