農家の本音、お米の安心や品質の話

農家の本音、お米の安心や品質の話

穂田琉では、このようなお米を色彩選別機で取り除いています。

この写真は、色彩選別機で除かれたお米です。百発百中ではないので、良いお米もかなり混じっています。
変色米、未熟米、カメムシなどの病害虫被害米、もみ、その他異物など。

病害虫防除を一切行わない穂田琉のお米では、栽培からの品質管理を徹底していることもあり、実際、選別前でも問題のある米は千粒に一粒くらいかと思われます。

病害虫防除をしないことで商品価値として最も問題になるのは、黒い斑点の残るカメムシ被害米。これが少しでもあると2等米以下になり場合によってはJAさん等にも買ってもらえないこともあります。

このわずかな不用米を取り除くため、多くの農家は農薬散布をします。多大の労力や経費、そして自分たちの健康を損ねても。
そこまでしても、お米の値段が高くなることもなく、農家の生活が楽になることもありません。また、食べていただく方の健康上も決していいことではないでしょう。

農薬散布で、たった1割の害虫を殺すために9割の益虫やただの虫を殺すと言われています。

病害虫防除の農薬散布を止め代わりに色彩選別機を導入してから、無益な殺生をすることもなく、健康を損ねる心配もなく、生産コストも下がり随分お米づくりが楽しくなりました。
そして、如何に農薬を減らすことができるか毎年挑戦しています。

見た目良ければよしとするのは消費者の常ですが、このようなお米を食べていただくのは無理。きちんと商品として買っていただくためにも、米農家としてできることはして、責任あるお米を作っていきたいものです。