誰も知らない「ひのひかり」の魅力

誰も知らない「ひのひかり」の魅力

わずか7年前、ご近所の農家が背骨を骨折し引き受けた田んぼ5反。コシヒカリ、あきたこまちの早期米を栽培していた私は小規模農家、農機具の能力等の関係で初めて中生米のヒノヒカリを作りました。

10月初中旬の爽やかな秋、黄金色に輝くヒノヒカリに米づくりの喜びを知りました。

玄米のギラギラとするような力強さ。白米の透明感。食べて家族一同感動。

食味値を取ってみると90点。

以来毎年1等米です。

 

高温障害に弱いと言われて、ダメ米の評判が喧伝されて久しく、実は愛媛の山里で栽培してみると、最高の食味と品質のお米ができたのです。

 

2年目、また食味値90点のヒノヒカリで米コンクールに初めて挑戦しました。

ところが、宮城県七ヶ宿町の米・食味分析鑑定コンクールで確認した食味値は82点。

がっかりする私に、ある方から「82点のヒノヒカリはすごいよ。」とのお言葉も。

ヒノヒカリは美味しさの割りに、米コンクールでは食味計の食味値が出にくい品種だったようです。

 

米コンクールの懇親会場、金賞農家に体当たりで聞き出したヒントを基に翌年、コンクールで勝てるにこまる、ヒノヒカリを栽培。

結果、2品種とも米コンクールで食味値90点。翌年も、2品種ともに高得点でお米日本一コンテストでも入賞。プレミアムライセンスクラブベストファーマ―にも。

 

その翌年、愛媛県産ヒノヒカリが愛媛県初の「特Aランク」に。

さらにその翌年には、にこまるが「特Aランク」。

 

高順位だった東京での米試食のコンテスト、目隠し投票後、テントを訪ねていただいたお子様連れの女性から、「ここだったの。ヒノヒカリって今まで食べたことがない上品なお味。」とのお言葉も。

 

コシヒカリ、ヒノヒカリ、にこまるの3品種、「どれが美味しいですか?」と聞かれると悩みます。

ただ、米作り冥利に尽きる山里の「ひのひかり」です。

今年は、農薬も化学肥料も使わない美味しいお米ができました。