
JINEN — 天地の標(しるべ)
【JINEN(自然):生命の意志を、いただく。】
「JINEN」とは、自ずから然(しか)らしむということ。 それは、人間が自然を支配するのではなく、あるがままの生命の営みに、そっと寄り添い、祈りを捧げる生き方です。
天地自然、天地有情。 この地では、人も、風も、水も、土でさえもが、一つの大きな命として呼吸しています。 畦に咲く名もなき花、土に命を吹き込む微生物、そして空をゆく野鳥たち。 初夏の夜、雨滝恩田の棚田を埋め尽くす蛍の乱舞は、この地が「生きた清流」であることの何よりの証です。闇を照らす儚き光の筋は、天地が響き合い、等しくこの風景を謳歌している喜びの結晶。その調和こそが「JINEN」の正体です。
人の手が入らなければ、一瞬にして消えてしまう、儚くも力強い山里の風景。 私たちは、米を作っているのではありません。 この喜びと安心を、あなたと分かち合うことで、 百年先も蛍が舞い続ける「日本の原風景」を共につくり、守り抜きたいと願っています。

【風土:文人が愛し、龍神が守る聖域。】
四国・石鎚連峰の西麓。天へと続く階段のように棚田が広がる「愛媛県東温市河之内」。 かつて夏目漱石や正岡子規がその美しさに魂を遊ばせたこの地は、 今も訪れる人々を「ふるさとの体温」のような深い安らぎで包み込みます。
この地を潤すのは、ただの水ではありません。 「東温アルプス」の原生林が蓄えた、地球の涙のような清流。 それは「白猪の滝」や「唐岬の滝」といった名瀑を峻烈に駆け抜け、 かつて龍神伝説が宿り、公儀雨乞所の聖地であった「雨滝(あまたき)」の神域を抜けて、私たちの棚田へと注ぎ込みます。
二つの名瀑を潜り抜け、無数の蛍を育んだ、清冽なる水の記憶。 歴史と文化、そして生命の光が重なり合うこの「風光」そのものが、穂田琉米の一粒一粒に宿っています。
