田舎の現実とこれから

田舎の現実とこれから

荒廃農地の調査。

農地委員さん、そろそろ提出してくれとの催促もあり、残っている農地パトロールへ。
以前、隣に座った平地部の委員さんに聞くと、地区内にわずか4筆。

へぇー!
と言うような驚きや愚痴はヤメにして、我が地区の農地は。
地図と照合も困難な、年々進み行く農地の荒廃にがく然とする。

丁度、古民家2軒重機で壊しているところに遭遇した。来年は不在家主の本家も。
年老いて、きちっと村納めするのは終活、一つの美学かも知れない。

これも美しい里山河之内の一面の現実。日本中の田舎の現実。
しかし、私たちはこの流れはなかなか止めようがないことを知っている。

荒れ地の草刈りをしている人、農作業をしている人と話をした。
暗くはない。

荒廃農地を知ることは必要。それ以上に、何とか踏み止まっている人を顕彰し、支援する施策こそ必要ではないか。

数年前に美しい風景を撮ったことがある、今は荒廃した棚田を過ぎると、藪状態の農地を取得し、草を刈り、農道を付けている工事現場があった。
自然農法の人たちの田んぼだ。

歴史は繰り返す。
大切にしたいと思う人がいる限り、美しい里山は続くだろう。

それまで何とか踏ん張らねば。